アクシスが考える新卒採用について

アクシスについて

青山学院大学卒業後、リクルートキャリア(旧リクルートエージェント)に新卒入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年にアクシス株式会社設立、代表取締役に就任。転職エージェントとして転職・キャリア支援をおこないながら、インターネットビジネスの事業開発や大学・ハローワークでの キャリアについての講演活動、ヤフーニュースや東洋経済オンラインで情報発信中。

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はじめに

アクシスでは、2022年10月に23新卒の内定式を終えて、彼らも早速長期インターンとして入社して現場で活躍いただいています。

20新卒は、既に事業責任者としてPL予算策定/成果責任と人事権限を持ち、活躍しているメンバーもおり、21新卒もリーダーとして既にいち事業の全体業務を取り仕切ってマネジメントしてもらっていたり、自社の複数事業のマーケティングを統括・推進してもらったりと活躍してくれています。

22新卒も、入社1年目ではありますが、通常業務に取り組みつつですが、新規サービスモデルを外部のメルカリのPdMマネージャーと壁打ちをしてもらいながら、企画・実行のPMとして推進してくれています。

これに続けと、現在24新卒も絶賛採用活動中ですが、改めてこのタイミングでアクシスにとっての新卒採用に対する思いをお伝えしておければと思います。

24新卒や25新卒の学生の方には、やや長文になってしまいますが、是非読んでもらえたら嬉しいです。

創業から組織化までの葛藤

アクシスは、2012年8月に私末永が一人で創業し、現在11年目の会社です。

しかし、2017年までは実質一人会社のような形で仕事をしており、本格的に成長と拡大に舵を切ったのは2018年のため、実態としてはまだ今年4年目のベンチャー、スタートアップであるという認識でいます。

実は、このアクシスの創業から組織化における経緯やヒストリーに、新卒採用がとても大きな意味を持っているのですが、今日はその背景や理由についてお話していければと思っています。

僕は2012年に独立し一人で会社をやってきたわけですが、

正直なところ、末永一人の会社ですからコストもそこまで発生せず、創業して一年めから黒字で十分に利益を出せていました。

合理性や論理性で物事を頭で考えてしまいがちな自分は、以下の3点を考え、社員を採用することを躊躇してしまう自分がいました。

  • 自分が果たして人を雇用する責任を背負えるのか?
  • 高いサービス価値を提供するための再現性・高い生産性を担保できるのか?
  • 人を増やす事は目的ではない中で、事業や役割を見立てられてから人を採用すべきでは?

創業間もなく売上も自分1人だけであげている状態の中、上記3点がクリアできるまでは正規社員雇用はせずの方が良いだろうと、回避するように業務委託や有期雇用でのアルバイト、インターンという手段をとっていたのです。

アクシスが社内のキャリア開発にこだわる理由

ただ、創業初期の2014年時点には、「ヒトとITのチカラで働くすべての人を幸せにする」という、現在まで一貫しているアクシスのミッションは言語化されていました。

そうした思想を強く持っている自分なので、ユーザーやお客さんに限らず、社内の長期インターン生に対しても、成長というリターンをきちんと返そうと考え、物凄く高い期待値で僕自身が月の半分近くの時間を投じて毎月全員1on1の面談を60~90分程度実施するなどして、力を入れて育成していました。

それによって、彼ら彼女らがすごいスピードで成長し、インターン中に実際に事業計画・PLを立ててもらったり、他の後輩インターン生たちのマネジメント・育成を任せたり、新規事業を企画推進したりと、試行錯誤、一喜一憂しながら成長する姿を目の当たりにして、とても感動したのです。

そして、徐々に自分が主役でやるよりも、彼らのポテンシャルや野心に期待して、育成したり、機会を任せた方がよほど成長するんじゃないかと感じるようになりました。

そんな中で、ある時カフェでいつものようにインターン生と月次1on1を実施している際に「アクシスに入社させてくれないでしょうか?」と言われたのです。彼には新規事業の転職領域のWebサービスの責任者を任せており、サービスに対しての高い熱量もあり、色々と悩んだ末に相談してくれたのです。卒業直前で内定先の上場企業を辞退して、当時アパートオフィスでフルタイムは末永しかいない会社に入社したいと言われた時は、嬉しさと戸惑いで本当に悩みました。

そして、結果として、彼を受け入れる事にしたのです。

その時、自分は色々なことを決意・覚悟しました。

彼が辞退した上場企業を選んだよりも、3年後、良かったと思えるような会社にしようと。

また、仮に会社に万が一の事があったとしても、どこからでも引き合いを得られるように彼を育成・成長させようと。

何よりも、合理性や分析脳で行動や意思決定をしない自分に見切りをつけて、彼の人生を背負う事を決めました。

インターン入社のタイミングも含めるとアクシスの実質正社員第一号は18新卒であり、彼の入社がアクシスの組織化のスタートとなったのです。

いかがでしょうか?アクシスの組織化の歴史と新卒採用が大きな意味を持つ理由を理解していただけたのではないでしょうか。

むしろ、アクシスは長期インターン生、新卒採用からスタートした会社と言っても過言ではないのです。

僕自身の価値観やこだわりとして、「社内外の人のキャリア開発機会を提供したい」という考えがあり、アクシスではユーザーやお客様としての転職者、働く個人を応援すべく、複数のサービスを提供していますし、これからも多くのサービスを開発し提供していくつもりです。

同時に、社内のインターン生、新卒メンバー、社員などの働く個人を応援すべく、彼らが恵まれるようなキャリア開発機会を提供していきたいと思っています。

アクシスのこれからについてですが、ユーザーと、社員(インターン生含め)に対してキャリア開発の機会をひたすら提供し続け、彼ら彼女らの幸せを応援していきたいと思っています。

僕一人から始まったアクシスは、今では23卒の新メンバー5人を含め、56名の組織になりました。

アクシスのこれから、2030年に向けて

アクシスは、「2030年、日本一働く個人を幸せにするワークテックカンパニーになる」「2040年、世界一働く個人を幸せにするワークテックカンパニーになる」というゴールがあります。

前者のゴール状態の1つの指標として、2030年に働く個人を幸せにする50の事業体の会社を目指しています。

それによって、働くという切り口でのユーザーの幸せを追求していきたいですし、同時に50の事業責任者を育成しキャリア開発する機会を提供したいと考えています。

「働く」や「キャリア」という分野は人によってバラバラで多様。非常に個別性が強いと考えています。個別性の高いお客様の課題に対して、単一サービスのみの提供では解決が難しいのです。

そこで、薬の処方箋のように、Aさんには◯◯と▲▲、Bさんには××と□□といったように個別性に合わせてサービスを組み合わせて処方していく必要があると思っています。

現状のHR・人材業界や教育業界のプレイヤーは、そもそも個人ではなく企業側を向いて価値提供をしていたり、単一サービスのトップシェアや売上成長を目指す会社がほとんどです。

私たちは、ミッションの実現をする上で、働く個人を幸せにするために、複数サービス、事業を早出していく予定です。

人材業界の課題とアクシスが取り組むこと

労働マーケットそのものも、2000年の8,600万人から2050年には5,400万人まで約3分の2に減少すると試算されています。

これまでは人材や労働市場においては、企業優位で市場が成立していましたが、労働人口減少によって、急激に個人優位の市場環境に変化してきています。

実際に一部の不人気業界では人材採用難で事業継続もままならなくなってきています。

そうした中で、人材マーケット環境も大きく変化し、これまで企業優位の時代での求人紹介、業務アウトソーシングなどの機能的価値がほとんどの中から、個人優位の時代に転換することで、個人に対する自立支援、自己実現支援の需要が大きく伸びていくと予想しています。

経営としても、1人のお客様に複数のサービスを提供・処方することで、

LTV(ライフタイムバリュー)を最大化、CAC(カスタマーアクイジションコスト)最小化を同時に追求する事で収益力も高くなっていく構造を戦略的に構築していますし、

複数サービスを利用いただく事で、競合が持ち得ない顧客行動データを蓄積していく事ができるため、新商品開発やマーケティングにも活かしていけると考えています。

また、すでに人材業界は成熟した業界で巨大大手企業が存在しています。そこに対して、1:1の戦いを挑むのではなく、50:1の戦いに持ち込むことで実質無敵状態を構築しようと考えています。

アクシスのこれからと新卒に期待すること

これらの戦略を遂行していく事でミッションを実現していく事を決定していますが、現在の事業数は3つと大きくギャップがあります。

このギャップを埋めるべく、この8年間で47の事業を立ち上げ、グロースしていく必要があります。そのためには、47人の事業開発人材を採用、育成、抜擢していく必要があります。

新卒採用において期待する事は(もちろん中途採用においてもですが)、この50の事業責任者の1人になってもらう事です。

今は3事業の身ですが、この3事業の内の1事業はインターンから入社した新卒3年目の26歳のメンバーですし、もう1名は中途入社ですが第二新卒/未経験で入社したメンバーで26歳と同い年です。

新卒はある意味で仕事における当たり前が確立されていません。

良くも悪くもですが、キャリアのスタート時点で、何を当たり前とインプリンティングされるかで決まってしまうと感じています。

僕は、新卒入社したメンバーに、アクシスにおいては3年目で事業責任者になるのが当たり前と思ってもらいたい。もちろん事業を創ったり、責任者として伸ばす事は簡単ではないし、大変な事の方がほとんどです。

事業をやりたいという意思がない人にとっては単なる苦行かもしれません。

しかし、事業責任者になりたいという明確な意思を持った人にとっては、それなりに希少な機会を渡せるのではないかと思っています。

そのような意思を持った人に実際に当事者になる機会とサポートを提供することで、今は当たり前でなくても、必ず当たり前にしていきたいと思っています。

50の事業責任者創出をサポートするしくみ

具体的には現状は以下のような文化や仕組みによるサポート体制がありますが、これからさらに加速させるために、より効果的な仕組みを増やして、50人の事業責任者集団を構築していきたいと思います。

  • 年齢・年次関わらず意欲のある人を抜擢・任せる文化
  • 未経験者中心の組織のため、共に成長させ合う文化
  • 単一業務だけでなく、一定成果を出せるメンバーには複数役割を兼務してもらう兼業文化
  • 汎用性の高いポータブルスキル、マインドセット教育を新人から育成していく仕組み
  • マネジメント業務なども再現性を高めるために仕組み化、言語化する文化
  • 最初から大規模な事業を目指さずハードルを低く設定
    (売上1億円、営業利益2000万円をミニマムラインと設定)
  • 起業家・創業経営者である末永自身が直接伴走、壁打ちする体制
  • 0→1から全て自分で立ち上げる事に拘らず、0.5フェイズからパスする仕組み
  • 末永フレッシャーズ塾(新卒入社すぐに事業開発人材のマインドをインストール)

そのためにも、現場での実務経験ももちろん大切ですが、同時並行して、事業責任者への意思を持った新卒メンバーに対して末永塾を提供し、直接育成していきたいと思っています。

最後に

 冒頭に書いた通り、今回のブログはアクシスが新卒採用にかける想いについて、創業者である末永視点で改めてお伝えすることを目的としました。

まとめると、

アクシスにおける新卒採用は、単なる人員補充としての採用ではなく、創業から組織化を決意した時から育まれている決意と覚悟であるという話。

そして、「社内外の人のキャリア開発機会を提供する」というこだわりを実現するために、働く個人の個別性の高いキャリアの課題を解決するサービスを複数展開することと同時に社内の事業開発人材の機会創出を進めていくこと。

事業責任者レベルの人材にまで活躍への期待・信頼があるからこそ、高いリクエストと惜しみのない支援をセットで提供し、新卒入社のメンバーが3年間で経験できることの世の中の「当たり前」を覆していきたいと考えています。

今回は、新卒採用にかける想いを末永を主語に書かせていただきました。

それも踏まえた上で、

世の中(社会)やメンバーを主語にした、アクシスに入社する意義についてはエントランスブックも併せてご覧いただくと良いかもしれません。

https://playful-passenger-0ae.notion.site/Axxis-24276e087af041108cff0ff064777d4e

もし弊社にご興味を持ってくださった方は、是非面談でお会いしましょう。
読了ありがとうございました。

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