利益の最大化はなんのため?

アクシスについて

青山学院大学卒業後、リクルートキャリア(旧リクルートエージェント)に新卒入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年にアクシス株式会社設立、代表取締役に就任。転職エージェントとして転職・キャリア支援をおこないながら、インターネットビジネスの事業開発や大学・ハローワークでの キャリアについての講演活動、ヤフーニュースや東洋経済オンラインで情報発信中。

末永 雄大をフォローする

こんにちは。アクシス代表の末永です。社長ブログです。

弊社では毎月1度、幹部候補社員9名に対して、リーダー会を開催しています。

昨日のリーダー会であ、上場企業のCFOのご経験が豊富で、昨年から当社のCFO顧問をお願いしている方にゲスト講師をお願いしまして財務会計について研修を実施いただきました。

私自身も非常に身につまされる内容が多く、勉強になりました。

Iさん、ありがとうございました!

お恥ずかしながら、組織化を始めるまでは、顧問税理士さんに丸投げ状態で税務上の年次決算を申告できればそれで良いといったレベルの弊社の経理でしたが、直近前述のCFO顧問の方にジョインいただいてから、管理会計を目的として月次決算をしっかりと運用していく事に取り組んでおります。

まだまだこれまでの負の遺産が多く、スピーディーな月次決算はできていない部分もありますが、これまで営業畑出身で経理の存在意義を腹に落ちて理解できてこなかった事を深く反省しております。

月次決算に取り組み、組織化した事もあり、今は経理=経営の要であると腹に落ちて強く感じています。

企業における利益の最大化の重要性

会計やリアルタイムの月次決算、資金繰り表ベースで経営する事の重要性は痛いほどに理解した私ですが、同時に会社にとって利益の最大化が重要であるという当たり前過ぎる事について、今一度自分なりに最近整理しており、今日社内のチャットで社員向けにも情報発信したので、備忘録的にこちらでも記載しておきたいと思います。

経営経験豊富な先輩方からすれば、あまりに当たり前な事なので、これまで数年間経営してきた中で、今更そんな事言ってるの?と呆れられてしまうと思うのですが、ご容赦ください。

結論から言えば、成長のために利益の最大化は必須であるという事です。

どんな知識やノウハウもですが、何事もわかる事そのものに価値はなく、できる事、成果をあげられる事が重要であると思っているので、改めて愚直に向き合っていきたいと思います。

会社のミッション・ビジョンの実現のため

前提条件として、企業の存在意義や事業をやる目的とは、あくまでミッションやビジョンの実現が大きな目的になっていると私は思っています。

しかし、どんなに大きく素晴らしいミッションであっても、そのミッション・ビジョンを実現するために、事業会社として、利益を最大化していけなければ、ミッション・ビジョンに向けた進化や成長はもちろん、最低限の継続さえもままなりません。

つまり絵に描いた餅で、デカイことを言ってるだけのオオカミ少年のように口だけの会社や人になってしまいますし、世の中や周りからもそう思われてしまいます。

会社・事業会社である限り、利益の最大化は宿命というかセットで考えなければならない命題です。

利益の最大化は売上最大化だけでなくコスト最小化がセット

利益の最大化というのは、実は売上を最大化するだけでは実現できずで、同時にコストの最小化を並行して初めて実現するものです。

例えばですが、


月の粗利1,000万で、月のコスト200万で実現できれば、利益は800万円ですよね。逆に、月の粗利が1,500万に伸びても、コストが1,300万かかっていれば、利益は月200万になってしまうという事です。そうすると、会社を守るための現預金・内部留保や、社員の昇給や賞与の原資、新しい事業や人の採用の原資は、むしろ月800万から月200万に減ってしまったと解釈できるのです。同時に銀行からの評価も月800万の利益をあげられる会社から月200万の利益をあげる会社に下がってしまうわけです。


僕自身も会社員時代、営業だけやってきたタイプなので、売上を最大化させれば利益も最大化できると大きな勘違いをしがちなところは正直ありました。

売上の最大化や成長と同時に、コストの最小化や圧縮に対する意識やアクションを常に模索、追求する必要があるのです。

利益最大化=会社と個人の成長への投資原資の最大化

ここで改めて、そもそもなぜ企業は利益を最大化しなければならないのでしょうか。

利益の最大化とは、売上を最大化し、同時にコストを最小化し続ける事。

結果そのコスト圧縮によって初めて生まれた利益を、

新たな事業の成長に対する再投資に回す事、

そしてその再投資を最大効率(つまり最大利益率)に生産性高い状態で利益回収をする事、

実はこのサイクルを回していく事こそが、表面的な見栄えとしての成長ではなく、本質的な成長なのだと思います。

なぜならば、成長の投資原資=利益だからです。

具体的に最大化して稼いだ利益は何に使う、投資するのでしょう?

例えばですが以下があります。

  • 会社を当面安定的に資金繰りして、潰さないための内部留保・現預金として保持する
  • 税金や社会保険料の支払い
  • 社員の昇給・賞与の原資
  • 新オフィス移転時の保証金や内装費用
  • 新しい社員・仲間の採用コストと追加人件費の投資原資
  • 新規事業への投資原資
  • 社員を短期利益の追求だけでなく未経験分野に配属異動させ成長機会を担保する時間工数に対する原資

会社が新しいオフィスに移転するにも、社員数を増やすにしても、新規事業をやるにしても、

また、社員個人個人が、マネジメントに昇格して新しいポスト機会を得るにも、昇給や賞与を増やしていくためにも、新規事業にチャレンジするにも、やはり投資原資としての利益を最大化していく事が最低条件なのです。

まずは自分ごととして身の回りのできる事から

僕自身もなんでもかんでもケチケチしたいタイプではないですが、アクシスとして口だけじゃなく、本気で「ヒトとITのチカラで働くすべての人を幸せにする」というミッション・ビジョンを実現するためには、
また、同時にこれからのみんなのキャリアビジョンの実現や成長機会の最大化を考えると、上記のように最小単位のコストで売上粗利を最大化していかなければなりません。

なので、例えばですが、具体的には、

使わない場所や時間の電気を消したり、暖房等を消すというところから

コスト最小化=利益最大化=会社やみんなや自分の次の成長への投資原資の最大化

という事を改めて紐づけて意識してみていただければ嬉しいです。

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