こんにちは、自立型人材の転職・キャリア支援に特化した転職エージェント、アクシス代表の末永 雄大(すえなが ゆうた)です。
弊社運営サイト転職エージェントが語る「すべらない転職」では、主に20代〜30代前半のビジネスパーソンを対象に、転職者に向けて転職のプロがぶっちゃけで転職やキャリア形成ノウハウをお伝えしています。
今回は社長ブログです。
皆さん、2018年のGWをいかがお過ごしでしょうか。
私個人の話になりますが、最近、以前と比べて過去を振り返る機会が減ってきましたが、5月1日で35歳の誕生日を迎えた事もあり、また、弊社は7月末決算でして残り1Q・3ヶ月間で今期も終了となりますので、ここで一区切りではありませんが、このタイミングでこれまでとこれからについて、整理してみようと思います。
前職の友人と最初に一緒に創業した会社も含めると、起業したのは28歳になる直前でしたので、35歳と起業して既に7年間も経過している事になり本当に時間の流れは早いものだと感じます。
まだ何も成し遂げられていない事には一定情けない気持ちも正直ありますが、意味のない事に時間やエネルギーをかけても仕方がないので、前向きにご機嫌に日々を過ごしていきたいと思っています。
6期目の振り返り・学び
6期目となる今期は、組織化・チーム化と、既存事業の収益の成長、経営管理体制強化を意識してきました。
去年の年末に以下の記事にもまとめさせていただきましたが、まだまだ理想からは程遠いものの、ようやく会社らしくなってきたという形です。
既存事業についても、人を複数名採用して、まだまだフォローや育成は必要ですが、自分が現場業務から一定離れる事はできてきたと感じています。
既存メンバーも、良い仲間が集まってくれていると思いますが、正直まだまだ一人前とは言えないので、小まめなフォローは引き続き必要だと思っていますが(今後当面は、成果を早く出させる仕組み作りと、人材育成こそが僕の役割・責任と思っています)毎日業務が自分に紐付いて依存していないという状況は、ようやく経営者としてしっかりと経営をする時間が生まれたという事であり、今後より一層、気を引き締めて臨んでいきたいと考えています。
売上・粗利も継続的に成長し、4月については、会計上、過去最高売上・粗利を達成する事ができました。
数年前、売上や粗利を伸ばす事に罪悪感さえ持っていた時代からすると大きな進展だと思っています。
もちろん売上や利益を伸ばす事自体が経営の目的になり得ないという考え方に変わりはないですが、利益やキャッシュフローがある事で、夢や志を共にする仲間を集める事ができますし、本当に集中して伸ばしたい事業に投資する原資になります。(特に弊社のような自己資本で経営する会社にとっては)
本気で人生賭けて成し遂げたい事があるのであれば、多大な時間とエネルギー、資金がかかる事は必至です。
それならば、第三者に過度に依存せずに、永続的に自立してキャッシュフローが回る状態を作るべきですし、それが前提にあるからこそ、本当に実現したい事に向けたブレない意思決定ができるのではないかと考えています。
中期経営計画を作りました
3ヵ年事業計画の策定
非常にありがたい事に、財務会計分野で経験豊富な信頼できる方がなんとボランティア的にメンターをしてくださる事になりまして、それを機会に月次決算の徹底と同時に、初めて中期経営計画を立てる事になりました。
お恥ずかしながら、これまで良くも悪くも第三者を説得する必要がなく、これまでは事業計画を立てる事にあまり価値を感じてきませんでした。
ただ、この4月から新卒社員も2名入社し、中途社員やインターン生も増やしていく中で、第三者・利害関係者に、会社の未来についてしっかりと伝えていく必要が出てきました。
自己分析してみても、昔から自分のためにはあまりパワーが出ない性分ですが、ヒトのための責任感・正義感や粘り強さについては自信があるので、非常に良い傾向だと感じています。
中期経営計画を立てる中で、Excelとにらめっこし、色々な数値を松竹梅ベースで入れていくと、同時にやるべき事が具体的に見えてきたり、それまであやふやにしていた事に判断軸や意思決定軸が生まれ、もっと早くやっておくべきだったと感じました。
Excel上で、客観視して会社の数値を眺めてみた中で、竹ベースの数値の達成も割と現実的に見えてきていますし、世の中の会社の中でも悪くはない数値であると感じています。
(嬉しい事に、先輩経営者や財務会計の専門家の方から、数値を見ても良い会社とお褒めのお言葉をいただけました。これに甘んじるつもりはありませんが・・)
具体的には、来期からの3年間で、東証マザーズ上場の承認を得られるレベルの経営数値と実態(成長ポテンシャル高く独自性の高い事業、強いチーム、人様に見られて恥ずかしくない管理体制)を必ず達成します。
ロールモデルとなる先輩経営者からの教え
また、同時に、未来を描くにしても、ワクワクできるようなロールモデルを具体的にイメージしたいと感じ、厚かましくも、知人の経営者の方々にお願いして、数名にお時間をいただき、お話を伺わせていただきました。
大変おこがましい言い方にはなってしまいますが、経営者として人間性をリスペクトできたり、弊社と近しいビジネスモデルであるメディア業態を切り口にユニークな事業展開をしている会社(ジャンルや市場の水平展開ではなく、同じ市場において垂直展開をしている会社)、メディア運用やWebマーケティング力の強い会社、開発チームを内製している会社、独自カルチャーを創っている会社、といった観点で、すぐに思いついた先輩経営者の方々に連絡をさせていただきました。
皆さん、快くお時間をいただき、本当に感謝しております。誠にありがとうございました。
結論、非常に良い機会になり、勉強になりました。
自分がありたい姿は、「これだ!」と開眼できました。
色々な学びがあったのですが、その中で自分の経営として今後重視しようと考えた事は以下です。
- 短期視点ではなく長期視点で意思決定する事
- フローではなくストックに投資を継続する事
- 内製開発にこだわり、強く早い開発チームを作る事
- コミュニケーションを丁寧に、大切にする事
- カルチャーに過度にこだわる事
- オフィスや社員が働く環境に投資する事
- ユーザーファーストにこだわる事
- 経営者として厳しくも、フェアである事
- きちんと率直にフィードバックをする事
- ユーザーとともに年を重ねる事
詳細についてはこちらでは割愛させていただきますが、僕にとっては非常に良い学びの場となりました。
7期目の目標や課題
7期目の目標については、しっかりと資料に落とし込んだ上で社内に向けては正式な発表を行うつもりですが、ある程度こちらで大枠の考えを、事前に整理しておきたいと思います。
「強いカルチャー、強いチームを作る事」
こちらは、マーケティングチームも、営業チームも、開発チームも、全てです。
理想像としては、例えばですが、マーケティングチームだけで自走できる状態。
「自走できる状態」というのは、自分たちの目標とそれを実現するための手段と、不足リソースの把握と調達など、全て自分たちで具体化して実行と達成ができるようになってもらいたい。
そのためには、高い当事者意識や危機感が必要。
高い当事者意識と危機感を持ってもらうためには、過不足ない情報と役割責任が必要。
「見える化、ルール化、効率化を推進する事」
現状の弊社は、多くのベンチャー企業にもよくある課題ですが、組織運営、事業運営において、現状、あやふやな事が多すぎます。
ベンチャーだからと言って言い訳にはなりません。
それでは、みんなに責任感が生まれないし、みんなの貴重な時間やエネルギーを非効率な事に浪費させてしまいます。
高い目標の達成や自由な裁量や権限、成長機会を提供するには、無駄な事に時間を浪費しない環境が必要なのだと思います。
あやふやな状態や環境では、そういったものをむしろ増やしてしまいがちなので、それを減らしていける状態にしていきたいと思います。
最低限の業務やノウハウのマニュアル・言語化、チームとして守るべき事のルール化、メンバーが行う必要のないタスクの削除や効率化等です。
「社内外・第三者から期待される会社・事業を作る事」
これまで僕自身は、ミーハーという言葉が嫌いなくらい、目立つ事や見栄を張る事を忌み嫌ってきました。
表層的な事に翻弄されずに、本質を追求し続け、本質で勝負するべきだろうと思ってきました。
具体的な事実・ファクト以外を信用すべきではないといったスタンスでした。
そのためか、見せ方やブランディング、PRといったものを疎かにしてしまっていました。
僕1人であればそれでも構わないのですが、大切な社員やサービス・事業がそれによって必要以上に、損したり、不利益を得る事はとても良くない。
もっともっと社内外の人達から、期待される会社や事業にしないといけないと今更ですが危機感を感じています。
ヒトから期待される会社やプロダクト、事業とは何か?
それは、感覚的なものですが、ヒトをワクワクさせる事と思います。
ヒトをワクワクさせる、ヒトから期待される会社や事業にするために、もっと投資や努力を継続していきたいと思います。
経営者としての末永の課題
上記の7期に向けた目標や課題の中で、経営者としての末永の課題は、いくつもありますが、特にチーム作りにおいては主には以下が課題になると思っています。
これらを素直に受け止めて、改善・努力・勉強をしていかないと感じています。
採用への強いコミット
ここ1年程、採用活動をしてきて、他社様の採用を支援する事業をやっている割に、末永自身、採用についての意識が低いと感じています。
昔から恋愛についても自分からグイグイ口説く事をせずw、「来るもの拒まず・・?w 去るもの追わず」的なスタンスでしたが、恋愛などであればそれでも自業自得ですし良いかもですが、社会において責任のある会社経営者としては、さすがにこれではマズイなと感じています。
どこかで、「来るヒトは来るし、去るヒトは去る」と思ってしまっているのだと思います。
「まぁ、ご縁だから・・」というのは非常に受け身な言葉だなと。
なので、自社の採用においては、もっともっとグイグイ、アグレッシブになります。
経営者としての目標達成への厳しさ・高い要望レベル
公私ともによく優しいと言ってもらえます。
一方で、それは甘いとも言えると思います。
経営者として甘いだけですと、中長期では、会社を危機に陥れてしまう可能性もありますし、メンバーへ成功体験を積ませてあげられなかったり、彼ら彼女らの成長機会を奪ってしまう可能性があります。
自分の特質も時には大事ですが、会社の成功と社員の成長の責任を追う身としては、短期的に心を鬼にしても、向き合わないといけないシーンも増えてくると思います。
それを堂々と向き合い、問い続けるためには何より「誰がための、何がための、目標か。成長か」を考え伝え続けなければならないと強く感じています。
これから長期的にアクシスをどういう会社にしていきたいか
長期的に、誰がための何がための目標や成長なのか?
アクシス株式会社はこれからどんな目的や夢、志に向かっていくのか?
色々と考えましたし、色々な切り口や角度、表現の仕方はあるのですが、一言で表現をするならば、
「転職はもちろん、キャリアや働く事に悩む全ての人を幸せにする」
という事です。
そのために存在している会社ですし、それを追求するために永続的に努力をしていく会社です。
その他の物事は、極端に言えば手段や枝葉です。
個人にとって、働く事、キャリアを選択する事は人生の選択そのものです。
ただ、昔の時代のように鉄板法則や勝ち組負け組のような二元論はなくなり、これらの選択肢がより多様化していく中で、個人にとって選択そのものが非常に難しくなってきています。
選択の瞬間に本人が納得感のある選択ができる事、そしてその選択が数年後、十年後の中・長期で見た時も、正解であったと本人が思えるためには、より第三者のプロのサポートが求められてくる時代になると思います。
その手段やツールとして、ヒトのチカラや、ITのチカラは強力な武器になり得ますが、決して目的ではありません。
僕達のお客様、顧客は企業ではありません。パートナーではありますが、顧客はキャリアや働くに悩む個人一人ひとりです。
この顧客価値に向き合い、顧客と共に年齢を重ねながら、彼ら彼女らを幸せにする方法を常に追求し続けていきます。
たくさんの人材関連企業が、企業向けのソリューションやサービスを提供していますが、僕らは個人に向き合い続ける事そのものが、存在そのものとしてのユニークさであると思っています。
その目的達成のために、必要な努力、ステップ・展開は以下です。
- 顧客にリーチする事(握手する事)
- 顧客から信頼される存在である事
- 顧客の悩みや課題を知る事
- 顧客のあるべき姿・ロールモデルを提示する事
- 顧客の悩みのソリューションを提供する事
- 点ではなく線で、更には面で、継続的にサポートする事
とても長く大変な道のりですが、一歩一歩、前進し続け、必ず実現・具現化して参りたいと思います。
今後ともアクシス株式会社を宜しくお願い申し上げます。