はじめに
弊社は2012年8月に個人で立ち上げて今年の8月で8年目を迎えました。8年目というと結構出来上がった組織を想像されるかもしれません。でも実は、まだ拡大・組織化してからは2年半程しか経っていないんです。
今は、8期にしてようやく組織構造として形になってきました。そんな今、弊社にご興味を持ってくださった方に現時点での組織構造、また組織運営していく中でのポリシーををお伝えすることで理解を深めていただきたいと思い、このブログを書かせていただきます。
フェーズの変化と組織化
これが今のaxxis inc.の組織構造です。
- エージェント事業として「すべらないキャリアエージェント」
- メディア事業として「すべらない転職」
- 両方を掛け合わせた事業として「Calligood」
の3つの事業。
そして
- エンジニアチーム
- 管理チーム
の大きく2つ、全部で合計5つのチームに分かれています。
先程、2年半前から大きくフェーズ・組織構造が変化したことをお伝えしましたが、現在、弊社はいわゆる「組織的にカオス」なフェーズに入ってきたと思っています。
というのも、ベンチャー企業の成長フェイズとして、これまでの「5-10人の阿吽の呼吸でビジネスを行えるフェーズ」が終わり、人やチーム数が増えるに従い、他の事業部・チームが何を行なっているのか自分が能動的にキャッチアップしなければわからない状況になっていくからです。
僕自身代表として社員一人一人と毎月面談を行なっているのですが、各事業部のメンバーから、たまに「他の事業部が羨ましい」という声を聞きます。
まさに「隣の芝は青い」という現象ですね(笑)
でも、どの事業部のビジネスモデルにもメリット・デメリットがあり、そして「持ちつ持たれつ」の関係だと思っており、そうしたうち独自の「持ちつ持たれつ」関係をこれから入社してくる社員の皆さんにも是非きちんと理解しておいてもらいたいと考えています。
それでは、どういう意味で「持ちつ持たれつ」であるかということを、各事業部・サービスのビジネスモデルを以下で説明することで紐解いていけたらと思います。
すべらないキャリアエージェントのビジネスモデル
エージェントのビジネスモデルは率直に言いますと、いわゆる「労働集約型」です。グラフで言えば売上は一次関数の直線的な成長を描きます。比例して人件費も増えていく構造になっています。人を増やし、人件費というコストを増やせば増やすほど、事業部としての売り上げが上がるわけですね。
随時社員を採用し、キャリアサポートのノウハウを教えキャッチアップしてもらえれば、一定の成果が見込めます。
一方で、労働力に依存するからこそ、一人当たりの生産性には限界があるので、人を増やし続ける事ができないと成長も頭打ちします。
これがエージェント事業の「労働集約型」のビジネスモデルですね。
すべらない転職のビジネスモデル
すべらない転職はメディア事業です。このビジネスモデルは、「収益逓増型」です。あまり聞きなれない言葉かもしれません。しかしグラフにすると分かりやすく、Jカーブを描くモデルです。いわゆる二次関数的に、前半は低成長が続きますが、ある閾値を超えるとエビ反るような形で成長していくイメージです。これは売上の成長に対して、コストが比例せずに、一定固定費を回収した後はすべて利益に転換する構造で非常に高い利益率になっています。
しかし、収益が発生するまでの時間は長く泥臭いです。また、メディア事業なので何かしらインターネット上の外部プラットフォームの変化により一気に危機に追い込まれるといった側面もあります。
これがすべらない転職のビジネスモデルです。
コーリングッドのビジネスモデル
コーリングッドは、メディアからの訪問してくださった候補者さんとマーケティングに課題を抱えている優良な中小のエージェントを繋げるビジネスです。そういった意味で「エージェント」事業と「メディア」事業を組み合わせたものなので、「労働集約型」と「収益逓増型」を織り交ぜたビジネスモデルになっています。
このビジネスは、弊社にとってまだまだ「新規事業」というフェイズです。「すべらない転職」のところで述べた収益が発生する波に乗り始めたばかりのフェイズです。
「持ちつ持たれつ」な組織構造
このようにそれぞれビジネスモデルや特徴が違い、また事業フェイズも異なるため、それぞれ抱えている悩みなども異なります。
そのために分かり合えない部分や、深く分からないが故に、それぞれのビジネスモデルや事業の状況が羨ましく思ってしまう、
まさに「隣の芝は青く」見えてしまうのではないでしょうか。
「隣の芝は青く」見えて当然だと思いますしそれを否定する意味合いはありません。しかし、それぞれの事業部ごとにそれぞれメリット・デメリットがあり、それがあるからこそ、弊社は全体として成り立っているという事実を全社員に同じく理解してもらいたいと思っています。
実際にこれまでの会社の歴史の中で、事業同士のシナジー・連携という点ももちろん、各事業が奮わないタイミングで別事業の成長が会社を支え合う事が度々ありました。
また、ノウハウも
この「持ちつ持たれつ」ということを踏まえて、他事業・チームを羨むのではなく、自分たちも他チームに支えてもらった過去や未来に感謝しつつ、自分たちのチームが他チームや全社を支えるんだという気概を持って事業やチーム運営に取り組んでいけたらなと思っています。
また、こうした思想をこれからジョインいただく社員の一人ひとりが語り継いでいく事がaxxis inc.にとってとても重要な文化継承なのではないかと考えています。